遊び心が無いとやってく意味なんてない
ってのがシカゴのインディーミュージックコミュにおける暗黙のルールだそうな。
Barnes and Nobleをふらふら徘徊していた時にたまたま手に取ってみたのがJay Ryan "100 Posters 134 Squirrels"。夜空から無数の爆弾とひとつのスピーカーが落ちてくるシーンが描かれたTV on the Radioのポスターを見て一目ぼれしました。Jay RyanはFugazi、Shellac、Built To Spillなど多くのバンドのライブポスターを手がけてきたChicago在住のアーティスト。彼の作品の特徴はレタリングが手描き(中にはコンピューターで描いたものもあり)、色使いが暗いパステルカラーで原色がほとんど見当たらない、そして何より愛らしく奇妙な動物たちが登場することでしょうか。通常バンドのポスターってのは髑髏やセクスィーなお姉さまなど分かりやすいアイテムが登場しがちですが、彼がポスターを手がけると可愛い亀やうさぎ、よわっちい子供、宇宙船などロックとは無関係のものが紙の中に収まっています。爆弾とか描いても決して暴力的ではなく、ただただ静謐さしか感じられない。
彼の絵を見ていると「静かな衝動」という言葉が浮かび上がってきます。言いたい事、やりたい事はあるけれど感情にまかせて表現するのではなく、ぐるっと一回り考えてから構成していく。もともとは建築家を目指していたそうなので理系寄り思考の持ち主なのかしら?ともあれ、彼の作品は激しくおすすめです。Website(http://www.thebirdmachine.com)で作品がたくさん閲覧できますよー。