"Piccadilly"

Walter Reade Theaterという小さな映画館がミッドタウンにあるのですが、ここはどこからこんなものを持ってきたんだ?!という珍しい映画をたくさん見せてくれるとこでちょこちょこ通ってます。
で、"Piccadilly"。マイルストン・フィルムスという配給会社があって(パンフレットによるとマーティン・スコセッシが「あの会社は映画を愛してるぜー」とか何とかコメントしてます。ふーん。)、そこへのトリビュートイベントの一環として四本の映画が見れるのですが、そのうちの一本が"Piccadilly"。

1929年に英国で作られたサイレント・フィルム。長い事残ってただけあってやっぱ時折画像が溶けたような感じになるけどそれもまた味。そして豪華にも生ピアノ伴奏付き!オールド・ミッキーのアニメで鳴ってるようなジャズでめちゃくちゃ可愛かったです。ピアノ伴奏のおっちゃんは確か映画館の受付をしている人では・・。
ピカデリーのクラブで皿洗いをしている中国人の女の子ショウ・ショウがひょんなことからそのクラブのスター・ダンサーになっていい気になってるうちに昔の彼氏に殺されてしまう・・といういかにも〜な昼ドラノリの話なんですが、このショウ・ショウという女の子がめっさ可愛い!白人美女達にも負けない妖しい色気と美しさでびびりました。後期サイレントムービーの中でも最も美しい映画の一つらしいですが、1920年代のファッションやインテリア、夜のピカデリーの街のネオンなどなどゴージャスだけど品があって女子的観点から観ててすごく楽しかったです。